しばらく会ってない北海道の友達から着信があったので、
「やべー超久々じゃん、あいつもいよいよ結婚かー?」なんて思いで電話に出たら、
「一昨日作ったカレー、まだ食えっかな?」などと聞かれたので、
無言で終話ボタンを押した、よしたろ(27歳 相談役)です。
本当ね、久しぶりの会話にカレーとか、心底いらないんですけど。
長いこと連絡を取らなければ、俺、結婚するんだ、的な生活環境の変化とか、
俺もいよいよ転職する決心が付いてさー、みたいな仕事上の報告とか、
公私の両面において、積もる話がいくらでもあるんです。
二人の会話にカレーの付け入る隙があるかと言えば、やっぱり無いわけで、
そこはカレーの出る幕じゃねぇだろ、っつー暗黙の了解は、
もはや社会人の常識っつーか、たしなみなんです。
いや、別にね、カレーが嫌いかって言えば、まぁ嫌いじゃないですよ。
今や吉野家やら松屋やらでもカレーは定番メニューであって、
このカレーに浸かりきった日本社会からカレーを奪えないことは百も承知だし、
何なら、子供の大好きなカレーを食べて大きくなろう!
みたいな趣旨のもとに、 福田首相あたりが落ち込んだ支持率の回復の為、
カレー曜日を作ると言い出たとしても、 賛成するのにやぶさかではない、
ぐらいのカレー愛は持ち合わせてるわけ。
けど、1年ぶりの電話でカレーって、おめー!!
何なら「おう久しぶりー」とか、そんな枕詞も一切なかった。
カレーの一点張り。一点突破。
もうね、「カレー>旧友の安否」の構図は揺るがないわけで、
そこには、食うか食われるか、というただならぬハングリー精神がありました。
で、あたくしはと言えば、一言も発せずに電話をプチッとね、
したわけですけど、それはそれはもの凄い勢いで再び着信がありまして、
「わりー、電話切れた。で、カレー…」みたいな。
電話を切られたことすら気付かぬぐらいの空腹っぷりなのか、
なりふり構わず、話題の中心はカレーでした。
本当ね、そんなに必死なら、と。
しょうがねぇ、一丁力貸してやっかー!と思って色々考えたんだけどね、
いつの間にか最終的な相談内容が、
「一昨日作ったカレーってまだ食べれると思う?」つー感想を求めるものから、
「一昨日作ったカレーってまだ食べれるんだっけ?」みたいな、
その件に関しては、お前、昔から結構知ってる奴だよなー的感じに変わってまして、
全幅の信頼を置くっつーか、一身に注目を集めたんだけれども、
いや、正直知らねー。そんな相談初めて受けたよ。
つーことで、あたくし無難にも、
「怖いなら止めといた方がいいんじゃね?」つったら、
「でも、北海道は寒いから、他の地方より長持ちするんじゃね?」つって。
まさかの質問を被せてきた。
何でそれ、俺に聞いちゃったかなー??
どうせなら同じ北海道の友達とかに聞いた方がいいんじゃねー?
こちとら神奈川県民も10年目だよー?
昨日今日移り住んだ、にわか県民じゃないよー?
しかも、1年ぶりの電話だよー?
がっかり感は否めないよー?大丈夫ー??
つってね、考えられるツッコミはすべて言い尽くしたんだけれども、
「いや、やっぱそういう重要な問題は信用出来る奴に聞いた方がいいし…」
つって、そんな信用いらねー。大して重要でもねー。
二人の間の溝は、津軽海峡の比じゃねーな、と思いました。
とかね、本当電話にはさまざまな人間模様がありまして、
この前も一騒動っつーか、一人舞台っつーか、そんな出来事があった。
よしたろの家と来たらね、ヒルズとかサカスにはまったく無縁なわけで、
いい歳して見渡す限りにワンルームですよ、学生レベルの1Kです。
で、1Kだからって、ここぞとばかりに三振が取れるかと言えば、まったく取れないし、
何なら掛かってきた電話とかも全然取れない。ノーマークのオールリリース。
取れると言えば、壁紙ぐらいなもんですよ。ボロっとしてるわけですよ。
そんなこともあろうかとね、この社会にはルス電機能っつーのがあって、
忙しい現代人を再生機能で助けてくれるわけなんです。
でもね、宝の持ち腐れっつーのかなー?
ルス録機能付いてることが逆に申し訳なくなるぐらい録音が無い。
ルス電の奴も録音機会がないのを既にお見通しっつーか、
「や、どうせルス機能に切り替わったら切れるっしょ、電話…」
みたいな職務放棄感がね、若干漂ってて、
万一、ルス録機能に録音されるような場面が訪れたとしたら、
「あ、ちょ、待ってもらえますー、今メモ取りますんで!」とか言い出しかねない。
本当、アナログ精神丸出しです。
なのに、その日帰宅したら、ルス録ランプが点滅中!!
しかも、3件!!!
その異常なルス録の多さに、ある種の事件性を疑いながら再生してみたらところ、
(1件目。2月11日、午後4時3分録音時間30秒です)
「トーエルです…ガスの…検針の…日程を…連絡を致しまし…た」
本当に事件かと思った。ダイイングメッセージと言わんばかりのだみ声だった。
おめー、本当に日程伝える気ある?途中で死んじゃわない?
「ご都合の…よろしい日を…お伝えくださ…い」
「電話番号…045-592-22…(ピー――)」
切れた―――――!!!志し半ば――――!!
もうね、おめー無理はすんな、つって。
体調が悪いのはもう分かった。
殉職間際にして業務を続行するその精神は買ったから、
今日はもう家に帰ってゆっくりしとけ、と。
ガスの検針する前に、自分の検診してもらえ、と。
(2件目。2月11日、午後4時6分録音時間30秒です)
「トーエルです…ガスの…検針の…日程を…連絡を致しまし…た」
一緒だ、これーー!!そこ、はしょっても何ら差し支えねー!!
「ご都合の…よろしい日を…お伝えくださ…い」
「電話番号…045-5…(ピー――)」
短くなった―――――!!!!
本当ね、びっくりするぐらい学習能力が無かった。
番号だけで十分なのに。
つって、ラストの3件目――。
(3件目。2月11日、午後4時8分録音時間9秒です)
お、録音時間9秒!!番号来ただろ、これ!つって、聞いてみたら、
「トーエルです…また…連絡…します」
諦めた――――!!!!!!!
その後、一度たりともトーエルのだみ声から連絡が無いのは、
ある意味事件の信憑性を裏付けているようで、
そろそろ警察に言った方がいいのかな、
とか思ったりもするのですが、それより大事なことは、
電話はカレーのように性急過ぎても、ガスのように悠長すぎても、
どちらも伝わらねぇんだな、ということでした。
(あの日の思い出)
【追伸】
つか!!そこの君!あのさ、何か変なとこ押してるでしょ??
拍手だか、伯爵だか知らないけどね、下の方にある、黒いバナーみたいなやつを。
あれ押してる人いるでしょ、11人ぐらいいる。
あれ、押さなくていいから!や、まぁ押してもいいっつーか、押す押さないとか、
付き合う付き合わないは、個人の自由なんだけれども、
何つーかね、押すとこ間違えすぎ。
本当、恋の駆け引きとか、バナーのクリックとかは、押しどころが大事なんです。
だって恋愛でここぞって時に、意中の人の背中はどうあっても押さないわけで、
バナーでも拍手よりは、やっぱランキングを押して欲しいわけじゃないですか!
貴方の1票、いや、1クリックが僕を救うとしたら、それは素晴らしいことでしょう?
そうしたマクロ的な視点で見て、それでも貴方は「拍手」をクリックしますか?
つー話をすると、今後の「拍手」と「ランキング」の相関性はどうなるんだろうね?
言っときますけど、これ、フリとかじゃないからね!
本当、ランキングアップにご協力を!!
押してくれると更新率がグッと上がります→
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