偶然に乗り合わせたエレベーターで、
見知らずのお姉さんが降りる間際に「閉」ボタンを押したところ、
モノ凄い勢いで閉じた扉に挟まる現場を目撃した、
よしたろ(27歳 驚愕の事実)です。
いや正直ね、あたしもこのお姉さん、
ボタン押すの早過ぎなんじゃないかとは思ったんだ。
だって普通、「閉」押すにしたってさ、
降り際、何なら降りてから手だけでボタンを押す感じじゃんね。
それがさ、もう明らかに「閉」押してから降りたからね。
あ、この人降りる階押し間違ったから「閉」押したんだって思ったもん。
したら、思いっ切り挟まって「ウグっ!」つってました。
本当キレイなお化粧が台無し。
でもね、気の毒な部分も確かにあったわけ。扉閉まるのものすげー早かった。
押して1.5秒後ぐらいには既に事故現場化してました。
どんだけ敏感ボタンだっつーの!マッハかよ!!
やっぱ女子の味方と称されるよしたろとしてはね、
これはフォローせざるを得ないと、このままお姉さんを晒し者には出来ないと、
扉の閉まり具合の早さをアピールする感じで、「早っ」つって、
お姉さんの失敗じゃないことを周囲に訴えてみたんだけどね、
結局、ボタンを押すのが早いと解釈されて、
若干気まずい空気が流れました。
憂さ晴らしにここだけの話をすると、挟まった時「十戒」かと思いました。
つーことで、今日は気まずい空気が流れたあの日的な話します。
あれはまだ旅行会社に就職して間もない頃――。
「古賀君、古賀君、ちょっとこの仕事やっといてくれる?」
「数字見ながら手配お願い」
つって、同じ部署の先輩(女)が言うから、
「あ、はい、わかりました、すぐに…」つって、素直で従順な後輩を演じてたわけ。
僕に任せてください的な返事してたわけ。
したっけ、書類見て愕然としました。
…ちっとも分からねぇでやんの。
ナニ、この数字の羅列は?円周率か…?
もうね、この数字たちは、よしたろにどうして欲しいのか、と。
取り敢えず、全部足し算してみました。
途方も無い数字になりました。
「やります」「やれます」感たっぷりに返事した手前ね、
分かりませんとは言えないからね、申し訳なさそうに聞いたわけ。
「高橋さん(実名)、これをどう処理すれば…」
つって、『処理』とか使って、さも仕事内容は分かってます的ニュアンスで。
「あ、それね、今の集客状況だから、人数見てバスと宿手配しといて」
(あーね!宿とバスの手配か、なるほどねー!)
つって、すげー理解した感じで自分の心に言い聞かせてみたものの、
本当ね、何していいやらさっぱり分かりません。
バス会社の連絡先すら知りません。
こりゃやばいぞ、と。ここまで来て分かりませんは言えないぞ、と。
色々と打開策を考えてはみたもののね、ホント何一つ名案は浮かびませんでした。
(It's a キャパオーバー)
つかさ、普通に考えて、新入社員がね、
バスとか宿とかツアーの根幹に関わる仕事をしていいのか?と。
横浜支店に配属された男がよしたろだけから、
しかも、一応は本社から来た正社員だから、
仕事の能力を試されてるってことない?
とか色々考えてたらね、こういう結論に至りました――。
…これは、罠だ。
【case 1】
・正直に分からないと言う。
「すみません、どうすればいいのか分かりません…」
「あなた、正社員でしょ!そのくらい出来なくてどうするの?!」
「勝手が分からないので、手配の仕方だけ教えてください」
「やる前から分からないとか言う奴は、仕事なんか辞めちまいなっ!!」
「…お世話になりました」(退職)
【case 2】
・やるだけやってみる
「高橋さん、手配書ここに置いておきます」
「…あなた、ちょっと待ちなさい」
「やる気は認めるけど、これ間違ってるわ」
「すみません、すぐにやり直してきます」
「分からない事は正直に言いなさい、ちゃんと教えてあげるから」
「た、高橋さん…」
これだ。(きゅぴーん) 新入社員がね、そう簡単にホテルとかやらせて貰えるかっつーの!
そこは熟練の技っつーか、匠のみぞ知る領域なんだっつーの!(多分)
挑戦することに意義がある。そうだ、そうに違いない、なんつって、
自分に言い聞かせながら、知りうる限りの知識で手配書作りました。
「高橋さん、手配終わりました」
「あらそう?意外に早かったじゃない。ありがと」
「あ、いえ、とんでもないです。それでは」
「…あなた、ちょっと待ちなさい」
「何これ?お客さんオーバーブックさせる気?!」
「えっ、ホテル足りませんか?」
「足りませんかじゃないわよ!何人集まってると思ってんの?!」
つって、優しく教えてもらえるかと思いきや、すげー怒られました。
しまいにゃ「あんた何年この仕事やってんの?!」つって。
もうね、本当いい訳する気なんかゼロなんだけど、
反抗期とかとっくに過ぎちゃってる年頃なんだけど、
どう転んでも3ヶ月がいいとこなんだけどなーなんつって、
「あれー?いつの間にか年単位の存在感発揮しちゃってたー?」なんつって、
軽く含み笑いしそうになったんですけど、これ以上逆撫では出来ないと、
「半年です」つって、無理やり「年」を付けて言いました。
3ヶ月もサバ読んで。
今思えば、彼女の自尊心を傷付けずに自分の立場をアピールしたあの一言は、
入社して一番の仕事だったなと思います。
しったかダメ、絶対!
(あの日の思い出)
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えーっと、何か最近、ランキングは降下の一途なのに、拍手は喝采なんですけどー!
クラシックコンサート並みに鳴り響いちゃってるんですけどー!
ちょっとしたスタンディングオベーション。
でもこれ、ランキングが落ちてることを喜んでの拍手、ってことない??大丈夫?!
うん、取り敢えず、ランキングの方をクリックしとこ!!!カチッと。
つーわけで、諸悪の根源であった「拍手機能」を停止します。
あんだけフリじゃないつったのにーー!!
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