旅行代理店に勤めてた手前、
各国の首都や県庁所在地はすぐに答えることが出来ますが、
県庁所在地「けんちょうしょざいち」と言うのは、ものっすごい苦労する、
よしたろ(29歳 噛み噛み)です。10秒ぐらいは掛かります。
去年の年末、恐ろしいことに29歳になりました。
自分と言うものに賞味期限があるならば、今まさに切れ掛かった状態かも知れない。
世間じゃアラサーだのアラフォーだの、年の節目をやたら一括りにしたがるし、
30歳を前にした世の独身者たちは婚活に勤しんでるわけじゃないですか。
そんなよしたろも、いよいよ29歳。
賞味期限としては本当ギリギリだと思う。や、ギリギリアウトの可能性だってある。
あと5年もすれば、筋肉痛は確実に遅れてくるし、
どや顔で言い放った会心のジョークなんかも、親父ギャグ化しているかも知れない。
そんな鬼気迫る状況で何をしてるかって、最近もっぱら星です。
――星がハンパ無いわけです。
えっと、皆、ふたご座流星群って知ってるかな??
昨年の12月14日夜~15日朝方にすげー勢いで星が流れる、つー一大イベントだったわけです。
あたくしなんかは、大体長いものには巻かれますし、
人の意見には流される方ですから、是非とも流す方のテクニックなんかもご教授頂きたく、
ふたご座見るしかねぇな、と思ったわけですが、
取り敢えず、ふたご座の野郎の存在に気付いたのが、一通り流れ終わった16日の夜。
思いっきり観測し損ねてるわけ。
でもね、何つーの??誕生日マジックとでも言うのかな、
yahooニュース見たら、まだ今晩もふたご座見れるよ!みたいな記事がバーンと載ってまして、
「やべー、俺のために星々が一日待っててくれたー」
「ナニ、これ??流れ星に見守られながら、誕生日を迎えろってことー?」
なんつって、意気揚々と観測に行って来ました。
‥墓地(ぼち)に。
つーわけで、
0時00分を過ぎて、いくつかのおめでとうメールを貰いましたが、
送信者のみんな、どうか期待に応えられなかったよしたろを許して欲しい。
「今頃きっと楽しい誕生日を送ってるんだろうね!」
「大勢の人にお祝いされてるのかな?」
あたくし、楽しくも無ければ、誰からも祝福されない誕生日の幕開けでしたし、
むしろ大勢に祝福されてるとしたら、それこそ一大事です。
見えちゃいけない人たちが見えてる可能性が極めて高い。
や、何つーか、正確には墓地っつーか、
墓場の隣にある公園の草むらに寝っころがって、空を見上げてたんだけど、
何故、墓地かってね、ここ神奈川は割と都会なんです。
窓を開ければ隣はマンションですし、ちょっとそこまで、つってオモテに出たって、
街灯で煌々と照らされた夜空には、一等星すらも霞むコンクリートジャングルなんです。
で、光とかを遮ろうと思えば、やっぱ墓地が打ってつけってことで、
割と近所の津田山霊園まで行って来たわけ。
「それにしたって、墓地って!!」とか言いたい人もいるとは思うんだけど、
そこは地元の若者に聞け、と。他にも人はいたぞ、ってことを是非とも訴えたい。
草むら(on 斜面)に寝っころがって夜空を眺め、そこで誕生日を迎えたよしたろですが、
20分も空を観測してると、若者の群れがやいのやいの言いながらやって来てね、
「おめー、よりによって何で墓場だよ!」
「街灯避けるには持って来いじゃん、なあ?」
「なあ?じゃねぇよ、誰がこんなとこ来るんだよ!!」
「こいつびびってんだって、もう置いてこうぜ!」
「ちょ、待てって!!」
みたいな感じで、斜面の上の方を駆けて行ったわけ。
ほらね、やっぱ墓場ナイスチョイスじゃん、
つって感慨に耽ってたら、置き去りにされた野郎があわて過ぎたのか何なのか、
斜面の中腹にいたよしたろの方へ足を滑らせて来たので、「これは危ない」とばかりに、
あたくしもサッカーやらピンポンダッシュやらで鍛えた反射神経で、
むくっと体を起こしてとっさに逃げようとしたんだけど、この子ったら、
「わ…!で、出た、出たっ!!」
つって、慌てふためいて、人様のことをお化けかなんかと勘違いしてるわけ!
誕生日にまさかの霊界デビューしちゃったわけ!
「まぢだって!何かいたんだって!」なんて奴もすげー必死で、他の連中は連中で、
「何もいねーよ!ホームレスかなんかだろ」つー、
聞いてる人の心が確実に痛むような反論なんかしちゃって、
本当「心霊」か「ホームレス」の二択って何だよ!ってなりました。
つーわけで、29歳を迎える場所が墓場っつー未来を果てしなく見据えた場所であり、
29歳の第一声が「ち、ちがうからー!」なんつー、心霊を否定するとこから始まるとは、
今年一年、30歳までのカウントダウンは、とんでもない事になりそうです。
で、当初の目的だったふたご座については、
10人いれば、1人2人ぐらいは、あ、あれ、流れ星じゃね??つーレベルのを目撃し、
半ばなし崩し的な感じで星に願いを掛けときました。
「願い事」
これからも変わらず笑って過ごせますように、と。
※この後、本当にすごい流れ星を見ることが出来ました。けれども、風邪も引きました。
(日記と言う名の独り言)
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